Tue, February 22, 2005
Igor Pro lecture No. 41
グラフスタイルマクロ(Style Macro)
前回、グラフマクロについて触れる機会があったので、そのついでにスタイルマクロにについて解説する。
今回は第35回のデータを使うので、以前解説した要領でデータを準備して欲しい。また同記事で解説したように、あらかじめIGOR Proにデータを読み込んでおく事。
Macroプログラムの実行後、正しくデータが読み込まれているならば、specdata1 - 30 と lagtime という wave があるはずだ。まずは、specdata 1 - 9 の奇数データを Y 軸に、lagtime を X 軸に選んでグラフを作成してみよう。
5つのデータを含むグラフは表示されただろうか?グラフができたら、グラフの軸上をダブルクリックして Modify Axis のウインドウを呼び出し、第20回、第21回、第22回、第23回、第25回で述べた要領でグラフの体裁を整えて欲しい。
以下のようにグラフの外観を変えることができたら合格だ。
これらがめんどうな人は、下記のコードをコマンドラインにコピー&ペーストすると次に進めるが、表題の「スタイルマクロ」の威力を実感するためにも、一度はウインドウを一つずつクリックしてめんどうな操作をあえて体験しておいて欲しい。
・Display /W=(295,102,667,345) specdata1,specdata3,specdata5,specdata7,specdata9 vs lagtime
・ModifyGraph mode=4, marker=8, msize=2, opaque=1, log(bottom)=1, tick=2, zero=2, mirror=1
・ModifyGraph rgb(specdata3)=(65535,43690,0),rgb(specdata5)=(0,65535,0),rgb(specdata7)=(0,65535,65535), rgb(specdata9)=(0,0,65535)
・ModifyGraph font="Times New Roman", fSize=12, standoff=0, ZisZ=1
・Label left "\\F'Times New Roman'\\Z12\\f02g\\f00(\\F'Symbol'\\f02t\\f00)"
・Label bottom "\\F'Symbol'\\Z12\\f02t\\f00"
・SetAxis/A/N=1
さて、Specdataの1,3,5,7,9番をグラフにプロットしてもらったわけだが、気が変わって2,4,6,8,10番をグラフにしたくなったとしよう。奇数番号のプロット時と同様、縦軸から2,4,6,8,10番のSpecdataを選び、X軸からlagtimeを選んでプロットしよう。(左は完成している奇数グラフ、右は偶数グラフを書き直そうとしているところ)
とは言え、丁寧に作った奇数番号のグラフを放棄して、偶数番号のグラフを一から作成し直すのは面倒だ。。。そこでスタイルマクロの出番だ。(IGOR マクロのプログラミングの知識があれば、グラフマクロも有力な候補だ)
完成している奇数番号のグラフをクリックして選択した後に(この場合Graph0)、Windows メニューからWindow Control... を呼び出してみよう。
すると以下のようなウインドウが現れる。赤線で示したCreate Style Macro にチェックを入れてDo It を押してみよう。これによって、Procedureにこのグラフのスタイルプログラムが書き込まれる。
これを呼び出し、味気ない偶数番号のグラフに適応するためには、Windows メニューから、Graph Macros を選び、さらに先ほど作成したGraph0Style を選択する。必ず、適応先のグラフ(この場合、偶数番号データのグラフはGraph1)を選択してからStyleMacroを適応する事。
その結果、苦労して作った奇数番号のグラフとそっくりな偶数ファイル番号のグラフが作成された。確認のためにグラフをダブルクリックして、プロットされているデータを確かめてみると、やはり偶数番号のデータがきちんとプロットされている。
このように類似したグラフを新規作成したい場合には、StyleMacroは非常に便利だ。またプログラムの知識も不要だ。
posted at February 22, 2005 06:03 PM
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