Tue, July 13, 2004

Igor Pro lecture No. 5

テストデータの作成例

前回、x軸のデータwave0が、0.001から100まで、y軸のデータwave1がy=x^2+3*xのデータを作成を宿題としました。 さて、早速解説に入ります。

wave0 = p

とコマンド入力した場合、データ数は100点であるため、wave0に入るデータは0から99となります。ここで問題は、0.01という小さいデータがない事と、99の次のデータがない事です。今回は、普通のリニアスケールのデータではなく、logスケールで等間隔に並ぶ点を意識してデータを作成してみます。

wave0 = p/99

とすると、p/99は100点のデータ点に対して、0から1までの数字を埋めることができます。目的のデータは0.001から100まで5桁であるため、

wave0 = (p/99 * 5)

で、0から5までのデータを準備できます。これから3を引くと、-3から+2となるため、

wave0 = 10^(p/99 * 5 - 3)
で、logスケールで等間隔に並ぶ、0.01から100までのX軸データが作成できます。

あとは、
wave1= wave0 ^2+3* wave0
と入力すれば完成です。

■グラフの作成
 グラフは、Windows メニューから New Graph...を選んで作成します。



左のY Waveからwave1を、右のX Waveからwav0を選んで、Do It ボタンを押します。そうすると以下のようにグラフが表示されます。



続いて、グラフの「軸上」をダブルクリックして下さい。する下の図のようなグラフの外観設定パネルが現れます。



次に、グラフのY軸およびX軸を同時に、log表示にするのですが、Igor4.0以降では、複数の軸に対しての設定を一度にできるようになっています。そこで、軸設定のポップアップから、"Select All Axes" を選んで下さい。



左端にあるLogのラジオボタンにチェックを入れて"Do It"ボタンを押して下さい。これでグラフがlog表示になります。また、グラフの曲線状をダブルクリックして下さい。



上のようなダイアログが現れるので、ModeをMarkersにした後、Opaqueにチェックを入れて、○をえらんで下さい。Opaqueのチェックを入れておくと、白丸が透けて重なるのではなく、○で描かれるデータ点の上に、データが重ねて描かれます。



最終的に上のようなグラフが描けていれば合格です。

posted at July 13, 2004 05:15 PM

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