Thu, July 29, 2004

Igor Pro lecture No. 21

グラフの作成(2): ticks

前回と同様に、同じデータを使って二つのグラフを描いておこう。そして、グラフ上をダブルクリックすると、設定パネルが現れる。前回は、Axis タブについて解説したが、今回は「Tick & Grids」タブを押してみよう。ちなみに、「Auto/Man Ticks」は後ほど別のデータを使って解説する。  それから、Select All Axes ですべての軸を選択しておこう。

上の設定パネルで、Tick Dimensionsの欄にあるLocation を Inside にしてみよう。

上下のグラフを見比べてもらえばわかるように、x軸のMirror軸である上の軸メモリの向きが、グラフの内側に向いたはずだ。上は前回のグラフで、下が今回設定したグラフだ。

■これまでいくつかのグラフの設定を行ってきたが、ヒストリーにおいて共通点があるのがおわかりだろうか?それは、すべてのコマンドがModifyGraphである事だ。そう、このコマンドはグラフの外観を設定する命令だ。standoffなら、

ModifyGraph standoff=0

のように使い、フォント関係の設定なら、

ModifyGraph font="Times", fSize=14

とすればよい。他にも様々な設定があるが、もう少し先に進もう。

■コマンドラインで、

yy/=10

と入力してみよう。これは、「yyという wave を以下の量で割ります。その量とは10です」という意味だ。簡単に言えば、yyを10で割った。

そうするとグラフは、

上のようになるはずだ。ここで、縦軸のゼロの目盛りに着目して欲しい。

「0.0」となっている。

しかしグラフを描いていて、ここは「0」であって欲しいと思うことがある。その場合には、グラフの「縦軸(※)」をダブルクリックし、

Tick Options パネルの、Tick Label Tweaks欄にある、Zero is 0 にチェックを入れよう。

その結果、上の図中に下のグラフのように「0」が表示されるはずだ。

※グラフの縦軸をクリックすれば、縦軸のみの設定が行える。同様に横軸をクリックするとその軸のみの設定が行える。もちろん、Select All Axesによって、すべての軸が設定される。


■最後にAxis Range タブの設定について説明する。縦横の軸を同時に選択した状態で、Axis Range タブのAuto Scale の欄を見てみよう。Auto Scale では、グラフの表示範囲がオートだが、それなりのカスタマイズが行える。ポップアップの中身を、Use data limits から Round to nice values に変更してみよう。前回のはじめに設定した、SetAxis/A/E=1 left もそうだが、これによってオートスケールでありながらすっきりしたグラフにしてくれる。

その結果が上のようなグラフだ。データ数が128だったので、オートスケールである上の図の場合x軸の目盛りは128だが、その下のグラフでは140に自動設定されている。またy軸の目盛りも上のグラフの場合は0.53程度だが、下のグラフでは0.6に自動設定されている。これが「Round to nice values」オプションだ。

これが気に入らなければ、Manual scale にチェックを入れて、以下のように好みの範囲を値を入力するとよい。

posted at July 29, 2004 06:37 PM

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